旬の時期のいちごって、とってもおいしいですよね。
そんないちごを、思う存分食べられるいちご狩りは、最高ですね!
でも、人によっては、いちごの農薬が気になるっていう人もいますよね。
私もその1人です。
だから、子供が小さい頃は、いちご狩りに連れて行きたくても、控えていました。
子どもたちが小学生になってからは、いちご狩りを体験させたかったので、初めて連れて行きましたけどね。
でも、いちご狩りのいちごって、洗わないじゃないですか。
あれって、本当に大丈夫なのでしょうか?
いちごは洗わないで食べても大丈夫なのか、そして農薬の落とし方について、ご紹介したいと思います。
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いちごはやっぱり農薬使ってるの?
農薬って気になりますよね。
特に妊娠中の方とか、小さいお子さんがいるご家庭では、とても気にしているのではないでしょうか?
いちごもやっぱり、農薬を使っていると思いますか?
いちごは甘いしおいしいから、虫が付きやすいんですよね。
害虫などの被害を受けやすい果物なんです。
我が家でも、庭でいちごを育てていると「もう少しで赤くなる!」って、子どもたちと楽しみにしていても、人間の食べ頃になる前に、しょっちゅう虫に先に食べられます。悲
畑の地植えでは、虫に負けちゃいますね…。
プランターに入れて、置き場所も工夫しないと。
中には、無農薬や減農薬、有機栽培で、頑張って育ててらっしゃる農家さんもいます。
でもそれは、本当に少なくて、多くの場合が、日本で認められた範囲内で農薬を使って、おいしいイチゴを私たちに届けてくださっています。
だけどイチゴは、野菜や果物などの農産物の中でも、特に農薬が多く使われている果物なんですよ。
いちごの栽培に農薬はどのくらい使うの?
いちごって、一般的にどのくらい農薬が使われていると思いますか?
その農家さんによって違いますが、収穫までの間に、大体20回~50回前後も、農薬をかけます。
日本の気候の中では、湿度などの影響もあって、病害虫も発生しやすくなるんです。
いちごを大きく育てて、販売できる状態のものを作るためには、どうしても農薬が必要なんですよね。
そしていちごは、表面につぶつぶがあるので、その凹凸に農薬が入り込んで、残りやすくなります。
皮がある果物なら、皮をむけば農薬も防ぐことができますが、いちごは皮をむくこともできないですからね。
他の果物よりも、残留している農薬の量は多くなります。
実はいちごは、残留農薬が多い、危険な農産物とも言われているんです!
国が認めた農薬なら安全?
農家さんは、国が認めている範囲内で、農薬を使っています。
「国が認めているなら、もちろん安全なんでしょ?」多くの人はそう思いますよね。
使っていい農薬の種類もありますし、決められた基準値があります。
だけど、その日本が定めた基準自体が、そもそも、とんでもない基準だったとしたら、どうでしょうか?
日本は、何に対しても、基準値が恐ろしく甘い国です。
甘いというか、国民の健康よりも、企業の利益のことしか考えられていません。
農薬だけではなく、食品添加物、電磁波、放射能もなんでもそうですよね。
日本は、世界中の国々と比べても、農薬の使用量は、堂々のトップクラスです。
その農薬使用量にきれいに比例して、子どもたちの発達障害も増えている国です。
花粉症とかアトピーとかも、びっくりするくらい、私の周りでも増えてますしね。
日本のいちごが、外国の農薬基準値よりも、残留量が大幅に上回っていて、海外に輸出することができないという事態も起こっています。
それに加えて、広く使われるようになった農薬が、ネオニコチノイド系と言われる農薬です。
神経毒性が強くて、植物の内部隅々に行きわたる浸透性を持ち、効果が長期間続く残留性があるという、すごい農薬です。
農家さんにとっては、とても使い勝手が良い農薬です。
でも、世界中で問題になっている、ミツバチの大量死や減少の原因とも言われていて、生態系を脅かすと心配されています。
鳥類や哺乳類への影響についての報告や、人間への影響も、少しずつ言われるようになってきています。
これをいちごに使っている農家さんもいます。
高い効果が、長持ちしますからね。
つまり日本のイチゴは農薬まみれです。
だから、「国の安全基準を守っているから大丈夫」の言葉を、そのまま信じるかどうかは、その人の判断次第です。
その基準をクリアしていれば良しとするのか、それとも自分の家族にとっては、良しとはしないのか。
それは、どちらが良い悪いということではなくて、その人の価値観や考え方で選ぶことであって、その判断は人それぞれ違っていて良いと思います。
どうやっていちごを食べる?
「じゃあ、いちごはビタミンCたっぷりで、あんなにおいしいのに、食べちゃいけないの?」と思う方もいますよね。
それは、その人の判断で良いと思うんですけど、いちごの選び方や食べ方とかは、いくらでも工夫できると思うんですよね。
次に、いちごの選び方や食べ方について、ご紹介しますね。
無農薬や有機栽培のものを選ぶ
いちごで無農薬や有機栽培はなかなか多くは出回っていないですが、ネット通販でも見られますし、そのようなものを選ぶこともできます。
ただし、だいぶ値段が、お高いです。
農家さんの手間暇が、その分かかっていますからね。
農薬の使用回数を減らした、減農薬のものもありますから、ご自分に合ったものを選ぶと良いと思います。
洗い方を工夫する
いちごはもともと、痛みやすい果物です。
水に濡れると、さらに傷みやすくなります。
だからパフェやケーキに乗せるいちごは、洗わずに使われることも多いです。
水で洗ってから使うと、いちごが傷んでしまって、売り物にならないんですよね。
はけで汚れを取ったり、固く絞った布で拭いたりして使います。
洗浄や消毒ができる水で洗っているところもあるようですが、お店によって様々です。
でも、自宅で食べるときには、洗って食べたいものですね。
洗うときは、痛みやすいので、食べる直前に洗うと良いです。
ボールに入れて、水を流しながら、よく洗うのも良いですが、いちごのつぶつぶの凹凸に、入り込んでいる農薬が残留しやすくなります。
そこで効果的だとされているのは、次の3つです。
●重曹で洗う
●50℃洗いをする
●食材洗い用の水を使う
1つ1つ詳しくお伝えしていきたいと思います。
重曹で洗う
重曹は弱アルカリの性質を持ちます。
農薬は多くの場合、酸性なので、それを中和してくれる働きがあります。
スプーン1杯の重曹を、水を入れたボールに溶かして、イチゴを20~30秒ひたしておきます。
あまり長く入れすぎると、イチゴのビタミンCが溶け出してしまうので、長くしすぎないようにします。
いちごだけじゃなくて、野菜などもこの重曹を使った方法で、農薬を減らすことができます。
ひたしたら、流水でかるく洗えば、すっきりした洗い上がりになります。
50℃洗いをする
50℃のお湯を用意して、ボールに入れます。
50℃のお湯は、沸騰したお湯と、常温の水を同じ量を混ぜると、ちょうど50℃くらいになります。
その50℃のお湯に、いちごを入れて3分待ちます。
流水で冷やしたら、できあがりです。
農薬も落ちますし、雑菌も落とせます。
43℃以下では逆に雑菌が繁殖してしまうので、お湯の温度はきちんと計れると良いですね。
食材洗い用の水を使う
野菜や果物を洗うための、専用の水がいろいろと売られています。
成分にはこだわっていて、安全な原材料を使っているので、安心して使うことができます。
私は「ベジセーフ」というのを使っています。
ベジセーフの他にも、いろいろなものが売られているんですよ。
ベジシャワー、ホタテ貝の野菜洗い、ホタテの力くんなど、いくつかあるので、気になるものがあったら、使ってみると良いですね。
まとめ
いちごの農薬について、お伝えしました。
いろいろ調べてみると、いちごは洗わない方が良いという意見や、洗った方が良いという意見など、いろいろな考え方があることが分かりました。
何を安全とするのか、何を良しとするのかは、その人の価値観だと思います。
だから、どれが正解、不正解というのもないと思います。
でも、私の考えとしては、せめて洗わずにそのまま食べるいちご狩りは、影響の出やすい妊娠中や赤ちゃん、小さいお子さんは、やめておいた方が良いと思います。
神経系が作られている胎児は、影響を受けやすいですし、小さいお子さんもちょっと心配です。
体が小さいほど、なんでも感受性が強くなってしまいますからね。
兄弟の中で、いちご狩りに行ったときに、妊娠中でおなかの中にいたお子さんだけが、アトピーがあるという方もいるようですよ。
うちも、子供が小さい頃は、いちご狩りは控えていました。
子どもたちが小学生になってからは、1度体験させたくて家族で行きましたけどね。
そのご家庭ごとに、自分の感覚で、良いと思うことを判断して選択すると良いと思います。
いちごを洗うときのポイントとしては、いちごはとてもデリケートなので、おいしく食べるためにも、洗うのは食べる直前にすることがポイントです。
農薬対策として、表面の凹凸の部分を念入りに洗ったり、ご紹介した効果的な洗い方を、是非試してみてくださいね!
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