りんごって、皆さんはよく食べますか?
私は小さい頃、1番好きな食べ物は「りんご」と、よく答えていました。
りんごは子供も大好きな果物ですよね。
それにりんごは、体に良いと言われています。
小さい頃は、体調が悪いときに母親が、よくすりおろして食べさせてくれたことを覚えています。
でも、大人になると、りんごって農薬がちょっと気になり出したんですよね。
表面も、なんかベタベタしてますし。
りんごをおいしく食べるための、安全な選び方や、食べ方についてご紹介したいと思います。
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果物宅配あいコープ、地産地消で新鮮おいしい!ネオニコ農薬削減
1日1つのリンゴで医者いらず
イギリスでは、古くから伝わる、有名なことわざに、「1日1つのリンゴで医者いらず」ということわざがあります。
毎日りんごを食べることが、健康にとても良いことを表しています。
リンゴは食物繊維が豊富です。
また、たくさんのポリフェノールを含むリンゴには、活性酸素をおさえる強い抗酸化作用があります。
老化を防いだり、悪玉コレステロールを減らす働きがあるので、動脈硬化の予防にも効果的です。
それにペクチンは、腸内の善玉菌を増やす働きもあります。
リンゴ酸やクエン酸は、疲労回復効果もあります。
ヘモグロビンを増加させる作用もあるので、貧血の予防にもなります。
貧血になりやすい女性には、嬉しいですね。
だけど毎日リンゴ1個って、結構大変そうですよね。
でも日本のりんごは、西洋のリンゴよりも大きいので、1日半分程度で良いそうですよ。
それなら、やろうと思えば、続けられそうですね。
リンゴは特に皮の部分には、タンニンやペクチンが多く含まれていて、腸の粘膜をカバーしてくれるので、便秘のときにも良いですよ。
でも、皮の部分って、農薬がついていそうで、何となく心配ですよね。
リンゴの皮の表面って、なんかベタベタしていることもあるし。
りんごの表面のベタベタは何?
りんごの皮の表面って、テカテカと光って、手で触るとベタベタしていることがありますよね。
手にもそのベタベタ、ヌルヌルがついて、「これって農薬?ワックス?」と思って、びっくりしたことのある方もいるんじゃないですか?
ハイ、私はそう思ったことがあります。
でもこれ、実は、農薬でもワックスでもなくて、りんご自体が出しているものなんです!
これは「油あがり」と呼ばれる現象で、りんごの内側から、ろう物質が出ています。
りんごが自分から出している「リノール酸」や「オレイン酸」で、病原菌の侵入を防いだり、水分が蒸発して乾燥するのを防ぐためのものです。
自然現象なので、体に悪い物ではありません。
むしろ「リノール酸」や「オイレン酸」は不飽和脂肪酸と言われていて、悪玉コレステロールを減らす働きがあるものなんですよ。
このベタベタは、りんごが熟していくにつれて、表皮細胞から分泌されるので、りんごが食べ頃になったサインとも言えます。
でもこの「油あがり」って、全部のりんごに見られるわけではないですよね。
りんごの種類によっては、この「油あがり」が見られないものもあります。
【ベタベタありの主な品種】
・ジョナゴールド
・つがる ・千秋 など
【ベタベタなしの主な品種】
・ふじ ・王林 など
この「油あがり」を知っていれば、りんごを安心して食べることができますね^^
りんごの栽培に農薬は欠かせない?
農薬は、いろんな農産物の栽培に使われています。
でもその中でも特に、果樹栽培の農薬削減は、とても難しいことだと言われています。
それは、果樹につく害虫が、一度発生すると、あっという間に増えてしまうからです。
そのために、りんごなどの果樹栽培では、病気や害虫への対策が、とても必要になります。
りんごの枝や葉には、ハマキムシ・アブラムシ・グンバイムシなどが発生することがあります。
それから、りんごの果実は、ヒメシンクイガが実を食べる、食害が起こることがあります。
果樹栽培で、実の1つ1つに袋をかけていることがあるのは、その食害の被害を防いでいるんですね。
それ以外にも、寒冷地の果樹のリンゴを、暖かい地域で育てると、うどんこ病や赤星病が発生しやすくなります。
全国には、無農薬栽培を成功させている例や、農薬の削減を進めているところもありますが、一般的には、とても難しいことだとされています。
農薬を使っても影響はないの?
農薬には、ネオニコチノイド系農薬と言われるものが、使われることがあります。
ネオニコチノイド系農薬は、1990年代に市販されるようになって、それから世界中で大量に使われるようになった農薬です。
このネオニコチノイド系農薬は、りんごなどの果樹栽培でも広く使われています。
この農薬の大きな特徴は、強い神経毒性、水にも溶ける浸透性、効果が長期間続く残留性の3つです。
1,強い神経毒性
ネオニコチノイド系農薬が市販され始めた頃は、昆虫に対して強い神経毒性を持つので、人間には安全とされていました。
そのため、人間への毒性の高い、有機リン系の農薬に代わる、効果的な殺虫剤として、今でも家庭用の殺虫剤やシロアリの駆除、公園の松枯れの予防など、いろんなところで広く使われています。
害虫に対して、少しの量で、高い殺虫効果のある、強い神経毒が特徴です。
でも、世界中でミツバチの大量死や減少が問題になっていますよね。
こういった現象の直接的な原因にもなっているとみられていて、ヨーロッパの国々では、使用を禁止する国もあるんです。
さらに、鳥類や哺乳類への影響についての報告や、人間への影響も、少しずつ言われるようになってきています。
ネオニコチノイド系の農薬散布をすると、その地域で体調不良が急増したり、発達障害への影響も指摘されるようになってきました。
2,水にも溶ける浸透性
ネオニコチノイド系農薬は、水に溶けやすくて、殺虫成分が種子や根っこなどから吸い上げて、葉先まで、植物の内部隅々に行きわたる、浸透性を持ちます。
浸透性殺虫剤として、作物全体を害虫から守れる、効果的な農薬と言われていました。
でも、内部にまで農薬の成分が行き渡った農作物を、私たちが食べるのは、一体どうなのでしょう?
それに水に溶けることで、周辺の草木や地下水にまで入り込んで、殺虫剤を使っていない地域にも広がっていく危険性があります。
3,効果が長期間続く残留性
ネオニコチノイド系農薬は、効果が長期間続く、残留性があります。
この殺虫剤は、農業生産者にとっては、とても使い勝手がよいものです。
農薬の散布回数が少なくて済みます。
見かけ上の「減農薬」も、簡単に達成することができます。
でもこの特徴によって、一度この農薬が使われると、土壌や水の中に長く留まって、少しずつ蓄積していきます。
低濃度のネオニコチノイド系農薬に、長期間影響を受けた昆虫類が、異常行動を起こすなど、生態系にも大きな悪影響をもたらすことも心配されています。
あいコープみやぎの取り組み
りんごの果樹栽培では、病害虫が発生しやすいので、一般的には農薬が必要とされていること、そして、広く使われている、ネオニコチノイド系農薬の危険性についてお伝えしました。
では、私たちは安全な食のために、何をどう選んだら良いのでしょうか?
「1日1つのリンゴで医者いらず」の、健康維持に効果的なりんごを、安心して食べたいですよね。
私は「あいコープみやぎ」の食材宅配サービスを利用しています。
あいコープみやぎの、りんご農家さんは、農薬削減は難しいと言われている果樹栽培で、通常の半分の農薬使用回数での栽培に、挑戦しています。
さらに、ネオニコチノイド系殺虫剤を使わずに栽培することにも、取り組んでいます。
生態系を脅かすと言われる、ネオニコチノイド系農薬の削減を進めているんですね。
あいコープは、提携生産者さんと一緒に、ネオニコチノイド系農薬不使用宣言を推進していて、既にお米作りの農家さんでは、ネオニコチノイド系農薬を全廃することができています。
これって、言葉で言うのは簡単ですが、実際に取り組む農家さんにとっては、とても大変なことです。
農薬を使わないと、お米の収穫量は約30%低下して、労働力は40%上昇するそうです。
このほとんどが除草作業です。
りんごの場合は、病害虫があっという間に広がるので、対策は「予防」が基本になります。
天候や木の様子を見て、タイミングを逃さずに防除して、少ない農薬散布回数でも美味しく、たくさん収穫できるよう挑戦しているんだそうです。
使用する農薬も、環境への影響が少ないものを選んで、生産者仲間へ広めていこうとしてくださっています。
安全な農産物を選ぶ
私たち食品を買う側としては、そのような挑戦をしてくださっている生産者さんを、商品を買うことで応援していきたいですよね。
スーパーで売られているりんごは、どんな農薬が使われているかまでは分かりません。
もしネオニコチノイド系農薬が使われていれば、残留性があるので、洗ってもとれませんし、果実まで浸透しているかもしれません。
効果がとっても高い農薬ですから。
だから、よく洗えば大丈夫だし、皮をむけば農薬を防げる、という話でもなくなってしまいます。
家族の健康のために、安全な農産物を選びたいですね。
食材洗い用の水を活用する
安全だと思うところから買ったりんごも、表面には農薬が付いているかもしれません。
でも、ネオニコチノイド系農薬ではない、影響の少ない農薬なら、よく洗えば落とすことができます。
そんなときに、頼りになるのが、食材洗い用のお水です。
残留農薬やワックスの汚れを落としてくれる、安心の原材料を使ったお水が、いろいろと売っているんですよ!
私が使っているのが、「ベジセーフ」というものです。
ベジセーフの成分は、純水とカリウムだけの電解水で、「純粋99.9%の洗い水」です。
マイナスイオンのベジセーフが、汚れのプラスイオンに吸着すると、瞬間的に汚れと食材の表面の間に浸透します。
イオンに取り込まれた汚れは 表面からスルリと分離して、最後は水で流すだけで、素早く簡単に、農薬や汚れが落ちます。
私は野菜や果物を洗うときには、毎回使っています。
化学物質を一切含まない洗い水なので、赤ちゃんや小さいお子さんのおもちゃの拭き取りにも使えますよ。
あいコープみやぎのリンゴを買って、更にベジセーフで洗う、これが我が家のいつもやっている、安心なりんごの食べ方です。
気になる人は、さらにりんごの皮を厚めにむく、などの対策もできますね。
まとめ
健康維持にとても役立つ、りんごについて、いろいろとお伝えしました。
食べ物の農薬の問題は、家族の健康にもつながることです。
特に日本は農薬の使用量が多い国なので、家庭でもできる範囲で、食品の農薬対策を心がけていきたいですね。
お伝えしたネオニコチノイド系農薬は、まだまだ知らない人が多いのが現状です。
だから同じ成分が、ゴキブリ駆除剤やシロアリ防除剤などとしても使われているんですが、ネオニコチノイド系農薬とは知らずに、何気なく使っている人が少なくないんですよね。
家の周りとか、学校や公園などの、子どもたちが集まるような場所は特に、危険な農薬から守っていきたいですね。