子どもといつもの散歩をしていたら、道ばたにワラビを見つけました。
昨年の春に、山菜採りに行って、ワラビを知っている子どもたちは、大盛り上がり!
ほんの少しでしたが、持ち帰って、家で食べることにしました。
ワラビのあくぬきの方法や、食べ方についてお伝えします。
<その他の山菜についてはこちら>
春の山菜は種類も豊富、身近なところでも採れました!
ワラビって?
皆さんは、ワラビ採りをしたことはありますか?
私は両親の趣味の1つが、山菜採りでした。
子どもの頃から、春になると毎年のように、両親に連れられて、山菜採りに行っていました。
秋には、山菜やキノコに詳しい親戚がいたので、親戚みんなで、キノコ狩りに行ったこともありましたね。
春の山菜なら、フキノトウ、コゴミ、タラの芽、ゼンマイ、そしてワラビがよく採る、おなじみの山菜でした。
わらびは、全国に自生している、シダ系の植物です。
山だけじゃなくて、田んぼのあぜ道とか、ちょっとした日当たりの良いところなら、身近なところでも見られることのある山菜なんですよ。
わらびが伸びて葉が開くと、こんな感じです。
比較的身近な山菜なので、山奥に山菜採りに入らなくても、ちょっとした自然のあるところで採ることができるのがいいですね。
食べられるサイズのわらびは、場所によって違いますが、大体4月頃から6月くらいまで採ることができます。
ワラビによく似ているような他の山菜はそんなにないので、覚えれば誰でも簡単に見分けることができるようになりますよ。
ワラビを採るときは、根元から手で折って採ります。
一番下の方から折ろうとすると、かたくて折れない時があるので、そういう時には少し上の方で、ポキッと折れる部分から折ります。
伸びすぎて先っぽが開いてくると、だんだん茎が固くなっていくので、美味しく食べられません。
ひょろっと伸びて、先が丸くなっているようなものが、食べ頃です。
うちの子が散歩中に採ったのは、こんな感じです。
虫採り網に入ってます。笑
下の子がとってくれたので、「もうちょっと根元からとれたんじゃないかな?」という短いのも入ってますね。
草から見えてる、上の部分だけ折っちゃった感じですね。
草の中に手を突っ込めば、もっと根元から採れたような気がします。
ワラビを食べるためには、アク抜きが絶対に必要です。
山菜はこのアク抜きが面倒という人もいるかもしれませんね。
よく山菜そばとかには、必ずと言っていいほど、先っぽがくるくるっとなってるワラビが入っていますよね。
ワラビは天ぷらやおひたし、煮物、山菜ご飯など、いろいろなメニューで美味しく食べることができます。
あくぬきの方法は?
あくぬきは、食材の渋みや苦みなどの成分を抜くことを言います。
あくを抜きやすくするために、食材をお湯で湯がいて、組織を柔らかくしたりします。
それから、重曹や灰を溶かした、アルカリ性の水を使ったりして、あくを抜きます。
ワラビを洗う
アク抜きの前に、まず最初は、ワラビの根元がかたいものがあったら、取り除いたり、先っぽのくるくるの部分を取り除きます。
よくお店の山菜そばには、くるくるの先っぽの部分も入っていたりします。
でも、うちの実家の場合は、食感が悪いので、取り除いていました。
山菜を採った後、外のその場所で、このくるくるの部分を取って捨ててから、ワラビを家に持ち帰っていました。
その場で取り除くことで、くっついていた虫や、くるくるの部分のゴミになるところも、家に持ち帰らずに済みます。
ビニール袋にいっぱい山菜をとってくると、虫も結構中に入っていたりするんですよね。
それに家に帰ってから、改めてこの作業をするのは、結構面倒なんですよ。
先っぽのくるくるを取るか取らないかは、人によるので、お好みで良いと思います。
その後は、ワラビをよく水洗いして、汚れを落とします。
鍋で湯を沸かして重曹を入れる
アク抜きの方法は、灰を使う方法や小麦粉を使う方法など、いろいろな方法がありますが、私は重曹を使ってます。
たっぷりのお湯を沸かして、沸騰したら重曹を入れます。
重曹は、水1リットルに対して小さじ1程度の割合です。
重曹の量が多すぎると、わらびが柔らかく溶けてしまうので、入れすぎないように気を付けます。
火を止めてワラビを入れる
火を止めて、粗熱をとります。
沸騰した後のお湯だと熱すぎるので、粗熱をとります。
ワラビを入れて、ワラビ全体がお湯につかるようにします。
そのまま一晩おく
そのままの状態で、一晩つけておきます。
私の母は、よく大きな鍋のまま、一晩つけていましたね。
私はほんの少しの量なので、皿に移しました。
緑色のアクが出ていますね。
一晩つけたワラビは、流水でよく洗って、これでアク抜きは終わりです。
そのままの状態で味付けをしたり、炒めたり、煮たりして、料理に使うことができます。
もし苦みが気になる場合は、調理の時に、また茹でても大丈夫です。
ちなみにきれいな水に交換して、もう一晩つけてみました。
こんな感じです。
緑のアクはほとんど出ていません。
やっぱり一晩で十分なようですね。
長くひたしすぎると、水溶性の栄養素や、山菜の風味も抜けてしまうので、ひたしすぎない方が良いそうです。
次回からは、一晩にしよう!
保存の仕方は?
あく抜きしたわらびは、きれいな水に浸した状態で冷蔵庫へ入れて、毎日水を取り換えれば5日ほど保存できます。
少しずつ風味と食感は落ちてしまうので、できれば早めに食べるようにしてくださいね。
あく抜きしたわらびの水気をきって、冷凍しておくこともできます。
冷凍する前に、使いやすい長さに切って、小分けにしておくと、すぐに使えるので便利ですよ!
わらびはどう調理する?
わらびは、おひたしや炒め物、天ぷら、炊き込みご飯、きんぴら、煮物、甘酢漬け、ナムル、卵とじ、白和えなど、普通の食材と同じように、どんなメニューにも幅広く使うことができます。
和食として料理する人が多いと思いますが、ピザやパスタに使ったり、ソテーにしたり、中華やパエリアの具材など、いろいろなメニューにもアレンジできます。
私はシンプルに、バター醤油で炒めました。
少なっ!
家族みんなで、1人1本~2本ずつ食べました。笑
子どもたちは少なすぎて「バター醤油の味しかしない!」って言ってました。
でも、パパと私は、一応ワラビ特有の風味や、ねばりも感じましたよ!
ワラビはねばりが少しあるので、細かく切って、醤油などで味付けすれば、ご飯にも合うんですよ。
お散歩中に見つけたワラビ、ほんのちょっとだったけど、美味しくいただきましたー♪
まとめ
わらびの採り方や、アク抜きの方法などについて、お伝えしました。
重曹でのあくぬきの場合、重曹の量が濃すぎたり、お湯が熱すぎると、わらびが溶けてしまって、食感もなくなってしまいます。
でも重曹が少なすぎると、あくがうまく抜けなかったりするので、調節してくださいね。
もし、入れた後に「多すぎたかも」というときには、ひたしている時に、時々わらびを触ってみて確認すると安心ですよ。
わらびは身近なところでも、採ることができる山菜なので、是非試してみてくださいね!