日本人の毎日の食事に欠かせない物と言えば、やっぱり主食のお米ですよね。
お米にはいろんな品種があって、それぞれ食べた時の特徴も違うので、お気に入りの品種がある人も多いのではないでしょうか?
でもお米を選ぶ時に、品種や価格だけで選んでも大丈夫でしょうか?
米の栽培には、農薬が使われていますが、危険な農薬が使われていることがあるんです。
米の栽培にも使われることのある、ネオニコチノイド系農薬について、お伝えしたいと思います。
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ネオニコチノイド系農薬って
農薬には、有機リン系、マクロライド系など、いろいろな種類があります。
その中で、ネオニコチノイド系と言われるものがあります。
このネオニコチノイド系農薬が、日本の米の栽培にも使われています。
ネオニコチノイド系農薬は、1990年代から市販されるようになって、世界中で大量に使われるようになった農薬です。
私たちの身近なお店でも売られていて、使用されています。
この農薬の大きな特徴は、強い神経毒性、水にも溶ける浸透性、効果が長期間続く残留性の3つがあげられます。
強い神経毒性
ネオニコチノイド系農薬は、少しの量で高い殺虫効果のある、強い神経毒が特徴です。
世界中で、ミツバチの減少や大量死が問題になっていますよね。
こういった現象の、直接的な原因にもなっていると言われていて、ヨーロッパの国々では使用を禁止している国もあります。
さらに、鳥類や哺乳類への影響についての報告や、人間への影響も少しずつ言われるようになってきています。
ネオニコチノイド系の農薬散布をすると、その地域で体調不良が急増したり、発達障害への影響も指摘されるようになってきました。
水にも溶ける浸透性
ネオニコチノイド系農薬は、水に溶けやすい性質を持ちます。
そして、殺虫成分が種子や根っこなどから吸い上げて葉先まで、植物の内部隅々に行きわたる、浸透性を持ちます。
浸透性殺虫剤として、作物全体を害虫から守れる、効果的な農薬と言われていました。
ということは、内部にまで農薬の成分が入り込んだ農作物を、私たちが食べることになります。
水で洗っても農薬がとれないということです。
それに水に溶けることで、周辺の草木や地下水にまで入り込んで、使用していない地域にも広がっていく危険性があります。
効果が長期間続く残留性
ネオニコチノイド系農薬は、効果が長期間続く、残留性があります。
この殺虫剤は、農業生産者にとっては、とても使い勝手がよいものです。
農薬の散布回数が少なくて済みます。
見かけ上の「減農薬」も、簡単に達成することができます。
でもこの特徴によって、一度この農薬が使われると、土壌や水の中に長く留まって、少しずつ蓄積していきます。
低濃度のネオニコチノイド系農薬に、長期間影響を受けた昆虫類が、異常行動を起こすなど、生態系にも大きな悪影響をもたらすことも心配されています。
安心できる生産者さんから購入する
どんな農薬を使って、どんな栽培方法で作られているかまでは、多くの人は気にしないですよね。
実際に私たち消費者からは、なかなかそこまでは見えにくいところです。
でも毎日食べる主食のお米だからこそ、安全や品質にはこだわりたいという人もいますよね。
そんな時には、生産者や栽培方法が明らかになっている、安心できる生産者さんから購入できるといいですよね。
食材宅配なら、食に関する独自の安全基準を持って、生産者さんも明らかになっていることが多いので、宅配を利用するというのも、1つの方法です。
また、今はネット通販でも、特定の生産者さんからお米を購入することもできますね。
栽培方法や品質が信頼できそうな生産者さんを見つけたら、その生産者産を応援する意味で、定期購入するというのもいいですね!
あいコープみやぎのお米
私は「あいコープみやぎ」の食材宅配を利用しています。
あいコープは、様々な食材の提携生産者さんと一緒に、ネオニコチノイド系農薬不使用宣言を推進しています。
既にお米作りの農家さんでは、ネオニコチノイド系農薬を全廃することができています。
生態系を脅かすと言われる、ネオニコチノイド系農薬の削減を進めているんですね。
これって、言葉で言うのは簡単ですが、実際に取り組む農家さんにとっては、とても大変なことです。
農薬を使わないと、お米の収穫量は約30%低下して、労働力は40%上昇するそうです。
このほとんどが除草作業です。
私たちの食の安全や環境保全のために、努力を重ねてくださっています。
田んぼに行こうのイベントに参加
あいコープみやぎでは、生産者さんと交流できるイベントが、いくつか開催されています。
私も家族で「田んぼに行こう」というイベントに、何度か参加したことがあります。
生産者さんと一緒に、あいコープの組合員が、無農薬でのお米作りを体験できます。
5月 田植え
5月の田植えでは、大人も子供も泥んこになりながら、裸足や長靴で田んぼに入って、手作業で植えていきます。
うちの子も、最初は裸足で入るのに抵抗があったようですが、慣れてくると入れるようになりました。
6月 草取り
6月は田んぼの草取りです。
雑草が小さいうちに抜き取って、イネの生育を邪魔しないようにすることが大切です。
オタマジャクシや、トンボのヤゴが見られるのも、子どもたちにとっては、とても楽しい体験です。
虫採りに夢中になる子どもたちも、たくさんいるんですよ。
7月 生きもの調べ
7月は、そんな子どもたちが大興奮する、生きもの調べです。
農薬を使う田んぼでは、生き物たちもあまりいなくなってしまいます。
でも、無農薬の田んぼは、蝶やトンボ、カエルやカマキリ、ザリガニなど、たくさんの生き物たちでにぎやかです!
私の旦那さんは、小さい頃に自分でザリガニ採りをしたことがなかったそうです。
この田んぼに行こうで、自分の子どもたちと、初めてザリガニを捕まえていました。
小さい頃の豊かな自然体験は、今の日本の子育て環境の中では、とても貴重ですよね。
10月 稲刈り
そして10月は、いよいよ実りの秋の稲刈りです。
鎌を持って、手作業でイネを刈っていきます。
刈ったイネは、自分で束ねて、杭にかけていきます。
これもなかなかできない体験ですよね。
私も家族で、お米作りを田植えから稲刈りまで、体験することができました。
農家さんのお話もたくさん聞くことができて、とても貴重な体験になりました!
まとめ
私たちの食生活に欠かせない、お米についてお伝えしました。
毎日食べるものだからこそ、安心な品質のものを選びたいですね。
食材宅配は、スマホで注文するだけで、重いお米を自宅まで届けてくれるので、とても便利ですよ。
私は上の子の妊娠中から、ずっと利用しています。
食材宅配についても、是非参考にしてみてくださいね!