鶏肉や卵はタンパク質が豊富で、健康にも良いと言われます。
でもそれは、本当に健康的な鶏肉や卵でしょうか?
養鶏は育てられる養鶏場の環境や、与えられる飼料によって、その質が違います。
私たちの身近な食材の、鶏肉や卵についてお伝えしたいと思います。
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薬剤の使用と飼料
多くの養鶏場では、病気を予防するために、エサに抗生物質や合成抗菌剤が投与されています。
過密な狭い環境の中で育てられたニワトリは、運動不足とストレスで、病気への抵抗力もなくなっていきます。
病気は一気に広がってしまうこともあるために、病気の予防に薬剤が使われているんです。
また、エサには、多くの場合、輸入作物が使われています。
ほとんどの場合、遺伝子組み換えや、収穫した後にかびや腐敗を防ぐために農薬が使われたものです
家畜の飼料で遺伝子組み換え作物が使われていても、表示義務はないため、買う側の私たちは見分けることができません。
また、卵の場合は、黄身の色を調整するために、飼料に添加物が配合されることもあります。
黄身の色が濃い方が美味しく見えるからです。
ケージ飼いと平飼い
ニワトリの飼育方法には、ケージの中で飼育されるケージ飼いと、ニワトリが自由に歩き回ることができる平飼いがあります。
日本ではほとんどが、ケージ飼いです。
ケージに入れて、積み重ねることで、平飼いよりも多くのニワトリを飼うことができて、生産効率が上がるからです。
このことでコストが下がり、私たちは安い価格で買うことができています。
でも、日光浴をしたり、自由に歩き回ることができる、良い環境で育ったニワトリは、病気にかかりにくく、薬剤も必要としません。
自由に歩き回ることで体力がつき、ストレスもかからずに、丈夫で健康に育ちます。
日光に当たることも、健康維持には大切です。
あいコープみやぎの養鶏
私は「あいコープみやぎ」の食材宅配サービスを利用しています。
あいコープみやぎでは、独自の安全基準を持ち、安心安全な食材を購入することができます。
米沢郷牧場
例えば、養鶏を行っている米沢郷牧場では、飼料米のお米を作り、ニワトリの飼料に配合して、鶏糞を田畑に活用し、資源循環の輪を回しています。
また、抗生物質や合成抗菌剤のエサへの投薬は行わずに、面積あたりの羽数を減らして、日光と風が入る自然に近い鶏舎で、病気にかかりにくい鶏を育てています。
鶏そのものの健康を大切にした養鶏が行われています。
花たまご
あいコープみやぎの「花たまご」は、安全なこだわりの餌を与え、薬剤を使用せずに、開放鶏舎で飼育しています。
宅配のお届け日の前日、または前々日の産卵で、鮮度も抜群です。
容器のプラスチック削減
あいコープみやぎでは、卵の容器をプラスチックではなく、完全リサイクルが可能な、土に還る素材の、モウルドパックにしています。
人にも環境にも優しい商品作りを追求しています。
まとめ
どんな環境で育ち、どんな物を食べているかによって、鶏肉や卵の質は変わってきます。
厳選した安心な飼料を与えている養鶏場も、たくさんあります。
信頼できる生産者さんの鶏肉や卵を買うことが、私たちの健康にもつながりますね。