牛肉を使ったメニューは、いろいろありますよね。
すき焼きや牛丼が好きなご家庭も、多いかもしれませんね。
とってもおいしい牛肉ですが、買う時にはその安全性を考えて、選んでいますか？
世界で危険視されている問題もあるので、少し気にしながら、牛肉を選んでいけると良いかもしれませんね。
畜産で使われているホルモン剤や、以前話題になった狂牛病の肉骨粉の問題について、お伝えしていきたいと思います。
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畜産のホルモン剤や飼料遺伝子組み換え、食べても大丈夫なの？
肥育ホルモン剤の問題
畜産に使われる、ホルモン剤って聞いたことはありますか？
肥育ホルモン剤は、畜産の動物に成長ホルモンを投与して、短期間で大きく成長させるために使われています。
牛の成長が早くなることで、飼育期間が短くなり、コストが削減できます。
日本では肥育ホルモン剤は、動物用医薬品にあたるので、農林水産大臣の承認が必要になります。
現在、承認されているものはないので、日本では使われていません。
でもアメリカやカナダ、オーストラリアなど、世界の主要な牛肉の輸出国では、その使用が認められています。
そして、日本はそのような畜産物の輸入を制限していないので、肥育ホルモン剤を投与した肉が、どんどん輸入されています。
スーパーのお肉コーナーには、たくさん輸入肉が並んでいますよね。
ヨーロッパでは、肥育ホルモン剤の使用は禁止されていて、肥育ホルモン剤を使用した肉の輸入も禁止しています。
世界では、この肥育ホルモンの使用を、危険なものだとしている国が多いので、輸入したいアメリカとの間で、大きな議論になっています。
アメリカだけが、このホルモン剤の、残留基準値を設けていないので、アメリカ産の牛肉からは、驚くほど高い残留数値が出ると言われています。
日本ではメディアの報道がコントロールされているので、このようなことはほとんど報道はされません。
そのため、ホルモン剤について知らない人も、まだまだ多いですよね。
でも、まだ小さい女の子が、早すぎる初潮を迎えたり、男子なのに乳房が膨らんでくる、という例などは、この肥育ホルモン剤の残留のためではないかと言われています。
私は保育士をしていて、子どもの乳歯の生えかわる時期が、自分たちの子ども時代より、早くなっている気がして、「肉類のホルモン剤の影響？」と心配になったことがあります。
日本では、乳がんや前立腺がんが増えています。
子宮がんや、卵巣がんも増えてきていますね。
これらの、ホルモン依存性がんが増加しているのも、肉類に残留する肥育ホルモンと、関係があるのではないかと言われています。
肉骨粉の問題
前に、狂牛病の問題がありましたよね。
狂牛病は、牛海綿状脳症（BSE）といって、牛の脳がスポンジ状になって、歩行が困難になり、かかった牛は死に至る病気です。
そのときに出てきた言葉が「肉骨粉」です。
肉骨粉は、牛、豚、鶏の食肉になる部分を取り除いた、残りの骨や皮、内臓、脳や脊髄などをこまかくして乾燥、粉末にしたもので、日本でも生産されています。
肉骨粉は、カルシウムやタンパク質も豊富なので、肥料や家畜の飼料として使われています。
この肉骨粉に、食肉として販売できない、病気で死んだ家畜の死体を使う人が出てきたんです。
それによって、スクレイピーという、狂牛病のような病気に感染した羊の肉骨粉を、飼料に与えられた牛に、狂牛病の症状が起こりました。
牛海綿状脳症（BSE）に感染した牛や、スクレイピーにかかった羊の肉骨粉飼料が、病気の拡大の原因とされていて、イギリスを中心に広がりました。
日本でも、イギリスからの肉骨粉の輸入を禁止しました。
それぞれの国々で、対策を行ったことで、世界的に発生していた牛海綿状脳症（BSE）は、今は激減しています。
でも、畜産動物がどのような飼料で、どのように育てられるかによって、畜産物は大きな違いが出てくるということが分かりますね。
あいコープみやぎの畜産
私は、「あいコープみやぎ」の食材宅配サービスを利用しています。
あいコープみやぎでは、健康で安全な畜産を行っています。
飼料には飼料米を使ったり、遺伝子組み換えでない（Non-GMO）コーンや、収穫後にかびや腐敗を防ぐための農薬を使っていないポストハーベストフリー（PHF）のコーンなどの、安全な飼料を使っています。
また、抗生物質やワクチンなどの、薬剤に頼らない健康な飼育をしています。
薬剤に頼らない飼育は、畜産家の方にとっては、家畜の病気のリスクもあり、とても神経を使うことで、大変なことだと思います。
そんな中で、食の安全のために努力してくださっていることは、とてもありがたいことですね。
まとめ
外国産の牛肉は、肥育ホルモン剤の残留が心配です。
特にアメリカは、残留基準値を設けていないので、その残留が気になるところですね。
安いお値段がついていると、魅力的に見えてしまいますが、健康への影響も考えた上で、牛肉を選んでみてくださいね。
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