家を建てた時に、庭にブルーベリーの苗木を3本植えました。
毎年採りきれないほど実を付けていたのに、今年はなんだか実が少ないような…。
よく見てみたら、そのうちの1本は1個も実が付いていません。
お友達の家ではもう既に収穫したそうなので聞いてみると、ブルーベリーの栽培には大切なポイントがいくつかあることが分かりました。
ブルーベリー栽培の、大切なポイントについてお伝えしたいと思います!
<他の畑・プランター栽培についてはこちら>
野菜を畑やプランターで栽培しよう!庭でイチゴやアスパラも
ブルーベリーは自家不和合性
ブルーベリーと言っても、実はたくさんの種類があるんですよね。
その中でブルーベリーは、大きく2つの系統に分けられます。
樹形が比較的コンパクトなハイブッシュ系と、樹形が野生的で熟す前に果肉がウサギの目のように赤くなるラビットアイ系です。
ブルーベリーは自家不和合性という性質を持っていて、同じ品種同士で受粉を行っても実がなりません。
ラビットアイ系は、自分の花粉では実が付きにくいので、他の品種も一緒に植える必要があります。
そのため、ブルーベリーを植える時は、同じ系統の別品種を数種類植えることが大切です。
ハイブッシュ系は1本でも実が付きますが、2品種以上植えると実が良く付くようになります。
我が家がブルーベリーを買った時も、「1本でもいいけど何本か植えるとたくさん実がつくよ」と植木屋さんに言われて、3本植えました。
家庭菜園には苦土石灰?
私は今年、ささやかだったうちの庭の家庭菜園を、大幅に広げました。
ブルーベリーの場所も、スギナの雑草でいつもすごいエリアだったので、整備しました。
その時に、他の場所と同じように、苦土石灰をまきました。
スギナが多い場所の土は酸性に傾いているので、アルカリ性の石灰をまぜてバランスをとるといいって本に書いてあったからです。
買ってきた苦土石灰は栄養も入っているみたいだし、家庭菜園や庭の整備でせっせといろんなところにまいていました。
そして今回、ブルーベリーの実の付き方が、昨年までとは全然違ってあまり良くないということに気付きました。
そんな時、お友達から「ブルーベリー収穫しました!」と大粒の立派なブルーベリーをたくさん収穫した写真が送られてきました。
そのお友達に、ブルーベリーの剪定など、何か特別なことをしていたのか聞いてみました。
すると教えてくれたのが、ブルーベリーは酸性土壌じゃないと育たないので、秋にピートモスを入れているということでした。
「酸性土壌ですって!?私、苦土石灰まいちゃったよ!」
そこでいろいろ調べてみると、ブルーベリーは他の野菜や果物とは違って、真逆の土作りが必要だということが分かりました。
ブルーベリーは酸性土壌で育てる
ブルーベリーは土壌酸度がpH4.3~5.5程度が適していて、他の野菜などの栽培と違って、酸性の土壌を好むそうです。
「普通の土作りとは真逆の土作りなので注意!」とネットでも書いてありました。
ここで気付いてほんと良かったです!
この土壌改良をするために、ピートモスというものを使うと、ブルーベリーに合った酸度に改善していけるようですね。
ピートモスとは
ピートモスとは、水気の多い場所で育った、主にコケ類などを細かく砕いて乾燥させたもので、ブルーベリー栽培や種まき用の土としてよく使わています。
柔らかくて水分をよく吸収し保水力があるので、土全体を柔らかくしたり水持ちを良くするための土壌改良材としても使われています。
他にも保水力だけではなく、肥料の効果も長持ちさせたり、通気性を高めたりすることができます。
ピートモスだけでは植物を植えて育てることはできないので、培養土や腐葉土、赤玉土などに混ぜて使います。
土に混ぜることで、土全体のpHを酸性に傾ける働きがあります。
そのため、酸性土壌を好むブルーベリーの栽培にも使われるのですね。
ブルーベリーの他にも、アジサイは土の酸性度によって咲く花の色が違うので、その花の色を変えるのに使う人もいるみたいですよ。
ピートモスには、酸性度が調整済みのものと無調整のものとがあります。
無調整のピートモスは、強い酸性になっているので、混ぜた土をより高い酸性にする効果があります。
ブルーベリーを植えている土に、このピートモスを混ぜることで、pH数を下げて酸性に傾けることができます。
土のpHを計測できる土壌pH計があると、土作りでは便利なようですが「私はそこまではいいかな?」と思って買いませんでした。
ピートモスを使う時には、土と混ぜる前にピートモスを長時間水に浸して、充分に水分を吸水させてから使います。
ピートモスを使う時には、乾燥を好む植物では水もちがよくなりすぎて根腐れを起こす可能性が出てきます。
また、酸性度が高いことで、他の植物の生長を妨げることもあるので、注意して使うようにします。
ピートモスを買いに行こう
そうと分かれば、早速ピートモスを買って土に入れてあげないと、ブルーベリーがかわいそうですよね。
だって、真逆のアルカリ性の苦土石灰をまいちゃいましたから。汗
ホーマックに行って、ピートモスを探してみました。
そしたらこれを見つけました。
その名も「ブルーベリーの土」!!
たわわに実り大きく育てるですって。
原料名を見てみると、やっぱりピートモス、赤玉土等って書いてますね。
ブルーベリーが好む土のpH(酸性)に調整済み、肥料入りですって。
調整してあるなら、これを加えたら少しはなんとかなるかな?
土壌pH計もないし、これを土に加えて様子を見てみます。
こんな感じの土でした。
これで少しは、ブルーベリーにとって良い環境に近付いたかな?
適切に剪定をする
今回ブルーベリーについていろいろ調べたら、適切な剪定も必要になってくるみたいですね。
剪定には6月~7月に行う夏期剪定と、12月~3月の休眠期に行う剪定があります。
混み合った必要のない枝を根元から切り取ったり、枝を3/1~2/1切り取ることによって、枝が分かれて伸びて行って、収穫量が増えるようになります。
実が付いた後の、枯れた枝先や枯れ枝も切り取ります。
適切に剪定をして、若い枝に更新しながら、常に勢いのある枝を4~5本に保っていけるようにするみたいです。
うちのブルーベリーがあんまり実がつかなくなってきたのは、若い枝に更新されていないからだったと思います。
葉っぱも、前よりだいぶ少なくなってますしね。
ブルーベリーは乾燥に弱い
そしてブルーベリーは乾燥に弱い性質を持っているそうです。
2週間に1回を目安に、水やりが必要で、夏場に乾燥が続く時には水やりの頻度を多めにした方がいいそうです。
水やりも全然してなかったしな…。
ブルーベリーさん、ごめんなさーい!
実が色付く
その後、長い梅雨で雨が多かったこともあって、順調に色付きました。
葉っぱも赤く色付いています。
まとめ
ブルーベリー栽培に大切なポイントについてお伝えしました。
我が家は、ちょっとほったらかしにしすぎていたようです。
愛情と手間をかけてあげないと、美味しい実もなりませんよね。
これからは毎年ピートモスを少し加えて酸度を保ち、肥料や水もしっかりあげて、適切な剪定をしながら大事に育てたいと思います!