子どもたちが、家の庭でとってくれたつくしを、家族で食べてみることにしました。
私も小さい頃は、両親に連れられて、山菜採りはよくしていました。
でも、つくしを調理して食べるのは初めてです。
つくしの下処理や、食べてみた感想について、お伝えしたいと思います!
<その他の山菜についてはこちら>
春の山菜は種類も豊富、身近なところでも採れました!
なぜつくしを食べようと思ったか
なぜ今回初めて、つくしを食べてみようと思ったかというと、子どもたちと近所を散歩していたら、たまたま山菜のワラビを見つけたんです。
舗装された道路の横の、土のところにです。
「こんなところにも生えてるんだねー!」と驚きました。
うちの小学生の子どもたちも、昨年の春に、私の父親と一緒に、山菜採りに行っているので、ワラビはよく知っています。
そしたら、子どもたちが何日か前に、テレビの番組で、野草を食べる人を見たのを思い出しました。
それで「タンポポと、つくしも採って食べる!」と盛り上がっています。
そこで、ネットでさらっと検索してみると、公園や道ばたのタンポポは、農薬やワンちゃんの糞尿の影響があるかも、とのことでした。
確かにそうだなぁと思って、子どもたちと、大丈夫そうなタンポポやつくしを探してみました。
でも、いつもの公園までの散歩コースには、なかなか大丈夫そうな場所がなくて、結局何も採らずに帰って来ました。
家に帰って来たら「あれっ?ここにあるじゃん!」
家の庭に、つくしが結構生えていたんです!
「おうちなら無農薬だー!」とみんなで大喜び♪
子どもたちが、庭に生えているつくしをとってくれました。
つくしはどんなものを選ぶと良い?
つくしは、スギナという細長い葉っぱと、地下茎でつながっています。
うちの庭も、結構スギナがすごいんですよ。
だから、つくしもニョキニョキ生えてくるんですよね。
ちなみにスギナは、いろいろな健康効果のある、スギナ茶にもできるんですよ。
私の母親もよく、スギナをたくさんとってきて、洗って天日干しで乾燥させて、スギナ茶を作っていました。
栄養価も高いし、利尿作用やデトックス効果もあるから、私の実家では、手作りの健康茶としてよく飲んでいましたね。
つくしの場合は、頭の部分の穂先に、緑色の胞子がたくさん詰まっています。
成長すると、この穂先が開いて、胞子が飛び散ります。
美味しく食べられるつくしは、頭の部分がまだかたく閉じていて、胞子が飛び散る前のものだそうです。
でも個人的には、緑色のがちょっと嫌…。笑
もちろん、開いちゃってるものでも、食べられるので、大丈夫ですよ。
子どもたちがとってきたつくしは、ちょうど穂先が開いて、胞子が飛び散った後のものばかりでした。
初めて食べるのには、まずはこれでいいでしょう!
好みによって、穂先の部分は取り除いちゃう人もいるみたいです。
でも、この穂先の部分が、味が染みて美味しい部分でもあるので、このあたりは好みによってですね。
次の機会には、私も穂先が開いていなくて緑色っぽいのにも、チャレンジしてみようかな。
それから、茎がしっかりとしていて、太いものが良いです。
その方が美味しいし、下処理のときに、茎の節にある、はかまを手でとらないといけないので、太い方がとりやすいですよ。
下処理をしてみよう
下処理のときに、もし、いたんでいるものや汚れのあるもの、開いた穂がかたくて食べられないようなものなどが混ざっていたら、取り除きます。
私も子どもたちがとってきたのを見てみたら、そういうのが少し混ざっていたので、捨てました。
元々少なかったつくしが、さらに少なくなりました。笑
はかまを取り除く
つくしの下処理は、まず最初につくしの茎の、節の部分にある、はかまを取り除きます。
この部分は調理してもかたい部分で、茎との間に汚れも入り込みやすいので、1本1本取り除きます。
これが地道な作業で、結構時間がかかります。
はかまをとる時には、手が黒く汚れるようなのですが、少ない本数だったので、私は全く汚くはなりませんでした。
たくさんの本数のはかまを取る時や、汚れが気になる人は、ビニール手袋をすると良いですよ。
熱湯で湯通しをする
熱湯で湯通しをして、アク抜きをします。
このアクのとり具合によって、つくしのほろ苦さが変わります。
例えば、天ぷらにして、苦みを楽しみたい人は、アク抜きはしないで天ぷらにしたりします。
お子さんがいるご家庭などでは、しっかりアク抜きすれば、食べやすくなります。
このあたりは、お好みに合わせてということになります。
熱湯につくしを入れたときに、お湯が緑色に変わるのですが、これがアクです。
一般的なつくしのアク抜きの方法は、沸騰したお湯で湯がいて、ザルにあげて終わりとか、湯がいた後に水にさらして終わりみたいです。
アクの苦みをどれだけ取りたいかによって、湯がく時間は15秒~5分と幅があるので、お好みで湯がく時間は調節ですね。
私の場合は、子どもたちと一緒に、初のつくしを味わうために、すっかりアクをとりたかったので、調べた時に出てきた、重曹を使う方法でやってみました。
重曹を使ってやってみました
はかまを取って洗ったつくしを、重曹を少し加えた沸騰したお湯で、15秒ほどゆでます。
箸で動かしながらゆでると、アクがまんべんなくとれます。
ざるに入れて、水でゆすぎます。
水にひたした状態で、一晩おいて、アクを出します。
翌日、水をきったらアク抜きは終わりです!
私は今回、重曹を使って、さらに一晩おいてみました。
でも一般的には、つくしの場合、ただのお湯で湯がいてザルにあげて、水洗いしたら下処理は終わりです。
これで十分みたいですよ。
私はかなり念入りに、アク抜きした感じです。
料理してみよう!
卵とじする場合も多いみたいで、ついこの前もテレビで、つくしの卵とじを作ってるのを見たんですよ。
でもそれだと、初めて食べるつくしの食感や味が分からないと思ったので、シンプルにバター醤油で味付けをしてみました。
調理したら、さらに量が少なく見えるー。笑
家族分のおかずのお皿に、それぞれバター醤油味のつくしを添えてみました。
4人で分けると、ほんとに一口です。
初めて食べた感想
食べた感想は…
「うん!つくしの味はしない!」です。笑
子どもたちの感想も「つくしは味ないね。バター醤油の味が美味しい♪ご飯に合う!」「うん調味料が美味しい♪」だそうです。
アク抜きを十分すぎるほどしたので、それと共に風味もすっかり無くなってしまったようです。笑
それとも、穂先が開いているものばっかりだったからかな。
でもこれはこれで、子どもたちと食べるのにはいいかな。
食感は少しあって、良い感じです。
砂糖、醤油、酒、みりんで味付けして、佃煮にしても美味しいみたいですね。
つくしは味が染み込むので。
その佃煮に、ごまとかを入れても美味しそう!
下処理が済んだつくしは、冷蔵庫で2~3日は、もつみたいです。
また、春に大量につくしをとって、下処理後に小分けにして冷凍保存してもいいんですって!
つくしの栄養
つくしは栄養豊富な山菜で、美肌効果やアンチエイジング効果が期待できる、抗酸化成分がたくさん含まれています。
「ビタミンC」や「ビタミンE」「カロテン」「ツクシフラボノイド」というポリフェノールの一種なども多く含まれます。
免疫機能を高める働きもあるので、春先に嬉しい、栄養豊富な食材なんですね。
でもその反面、つくしは食べ過ぎに注意とも言われています。
その理由は、つくしにはアルカロイドという成分があって、多量に摂取すると「麻痺や幻覚」を引き起こすと言われています。
つくしにはアルカロイドの他にも、ビタミンB1欠乏症を引き起こす、チアミナーゼなども含まれています。
でも、どれも微量なので、料理しておかずにして食べるくらいなら、問題はないそうです。
ちなみにチアミナーゼは、わらびやぜんまいにも含まれています。
なんでもそうですが、健康に良いものでも、限度を超えた食べ過ぎは良くないということですよね。
まとめ
つくしの下ごしらえの方法や、栄養などについてお伝えしました。
手軽に身近ないろんな場所でとることができるつくしですが、農薬や除草剤の影響なども考えて、とってみてくださいね。
それから、つくしの下処理は、はかまとりが大変です。
お子さんと一緒にやったり、テレビを見ながらのんびりやるといいかもしれませんね。
アクの取り除く程度をうまく調節して、春の味覚を楽しんでみてくださいね!