加工食品は、忙しい生活の中で、とても役立つものですよね。
お子さんが小さくて育児に忙しかったり、共働きなどの家庭では、本当に毎日息つく暇もないほど忙しいものです。
そんなときに、簡単に調理ができる加工食品は、本当にありがたい存在です。
そんな時短に使える便利な加工食品ですが、できれば避けたい心配な食品添加物が含まれていることが多い食品でもあります。
ポイントをおさえて、賢く加工食品を選び、心の負担を減らして家事の時短を目指しましょう!
加工食品は使わない方が良い?
加工食品は体に悪いと言われることがあります。
どこの部分を見て、悪いと言うのか、どの程度のレベルから悪いと言うのかなどは、人それぞれ考え方や価値観によって違うと思います。
でも、毎日育児と仕事と家庭との両立で、へとへとになる生活をしていた私にとっては、便利な加工食品がなくてはやっていけないと思うほど、加工食品には本当に助けられたものでした。
もちろん、毎日が加工食品というわけではなくて、少し余裕があるときには、なるべく野菜を多く使った手作りを心がけていましたけどね。
料理がとても好きだったり、家族のために毎食手作りをしたいという方は、本当に素晴らしいと思います。
だけど、そういう人ばかりではないですよね。
「疲労が重なって少しでも休みたい」「少しでも子どもたちを夜早く寝かせなくては!」と、毎日時間と戦って、ギリギリのところで精一杯頑張って生活をしている人もいるはずです。
むしろそういう人たちは、結構多いのではないでしょうか?
私自身がそうだったからこそ、全部完璧に頑張ろうとするのは、かえって心と体にムチを打って、健康に悪影響だと思っています。
普段、精一杯頑張っている人にとっては、少しでも手を抜いたり時短ができるところは、そういうものの力を借りる、そういう選択があっても良いと思います。
そんなときは、加工食品は本当にありがたい存在です。
加工食品にはどんなものがある?
加工食品は、自然で採れた食品に、人工的に手を加えて加工し、プラスチックや缶などの容器に入れて販売したものです。
その種類は、肉加工品や水産加工品、乳加工品の乳製品、冷凍食品、レトルト食品、インスタント食品、缶詰め、お菓子類などいろいろなものがあります。
それらは、なんのために作られているのでしょうか?
ほとんどの食品は、そのままでは長期間保存ができないので、長期間の品質保存や安全性の向上のために作られています。
また、持ち運びを便利にしたり、流通を安定させることにもつながります。
機能性や食べやすさ、季節を問わずに食品を手にすることができるなどのメリットもあります。
本来廃棄されるはずだった食品の有効利用や、企業の利益を上げるためというのもあるでしょう。
加工食品の、バラエティーに富んだおいしさというのも魅力ですね。
食品は加工されればされるほど、元々あった栄養素は失われていきます。
そのため、食品添加物で栄養を補い、品質を整えるということもされています。
近年は、栄養素量を良くしたり、おいしさの嗜好性を高めることや、便利さ、調理の時間短縮なども目的に作られています。
加工食品の問題点
加工食品には、肉加工品のハムやソーセージ、水産加工品のかまぼこやちくわ、さつま揚げなどの練り製品などもあります。
おいしくていろいろなメニューに使えるので、よく食卓にものぼるのではないでしょうか?
その他にも、便利で簡単な冷凍食品やレトルト食品、お手軽なインスタント食品、調理済み食品や半調理済みの食品などたくさんあります。
近年は、日々の忙しさなど時間的な問題や、経済的な問題などから、これらの加工食品を利用する人がとても増えています。
これらの食品はとても便利で、値段もそんなに高くないこともあり、利用する人が多いですよね。
魅力的に演出しているCMも多いですしね。
そんな美味しくて便利な加工食品ですが、おさえておきたい問題点があります。
これらの加工食品は、食品を加工する過程の中で、栄養が失われたり、食品の味や色などが落ちることが多いので、その分を補うために化学調味料や食品添加物などがたくさん使われています。
使う頻度が高くなると、食品添加物の他にも、カロリーや脂肪分、塩分、砂糖などの過剰摂取につながるという問題点があります。
そのため、気を付けるポイントをおさえて、食生活の中で、うまく利用していくことが必要です。
気を付けるポイント
では、加工食品を利用するときには、どんなことに気を付けたら良いのでしょうか?
次からお伝えしていきたいと思います。
安全性が心配な食品添加物は避ける
食品添加物は国で認可されているものしか使われていません。
でも日本では、食品添加物は1つ1つのテストは行われていますが、複合的に摂取した場合については、考慮されていません。
そのため、一緒に摂取すると発がん性があると明らかにされているものもあります。
例えば、加工品に発色剤として使われることの多い、亜硝酸ナトリウムというものがあります。
これは一定の条件によって、動物や魚の肉に含まれている、アミンという物質と結合して、ニトロソアミンという発がん物質に化学変化することが分かっています。
また、加工品の保存料として使われる、ソルビン酸と一緒に摂取した場合も同じです。
このように、食品添加物の中でも、複合摂取で安全性に疑問が残るものや、単体でもできれば避けたい心配な食品添加物がたくさんあります。
全ての食品添加物を避けることは難しいので、せめて危険性が高いと言われることが多い添加物が、入っていない加工食品を選ぶことをおすすめします。
食品添加物についてまとめてある本を、一冊手元に持っていると便利ですよ。
栄養バランスを整える
加工食品をたくさんとることによって、野菜や果物などのビタミンやミネラルを含む食品を、食べる量が減ったり、カロリーや塩分の量が増えてしまって、栄養バランスが崩れやすくなります。
食品は何でもそうですが、過度に摂りすぎれば弊害が出る可能性があります。
加工食品も、とても便利な物ではありますが、やっぱり摂りすぎは健康には悪影響です。
野菜や果物、魚や海藻類など、食品の栄養のバランスが大切です。
加工食品が続いてしまったら、少し余裕のあるときには、野菜を豊富に使った手作りのメニューにするとか、加工食品に果物を添えるなど、バランスを少しでも整えられるように工夫してみてくださいね。
超加工食品にも気を付ける
「超加工食品」という言葉があります。
これはフランスの研究グループによる研究結果から、使われるようになった言葉で、加工度合いが高い食品のことです。
大量生産される、カップ麺やパン、インスタントのスープ、袋入りスナック菓子、デザート類、炭酸飲料、ナゲット、ミートボールなどの保存料を添加した肉加工品など、様々なものがあります。
家庭で調理するときには加えない添加物や、大量の砂糖、油脂、トランス脂肪酸などが含まれています。
栄養バランスが崩れイライラしたり、怒りやすくなったりします。
トランス脂肪酸や砂糖が腸内環境を悪化させ、慢性的な炎症の症状も起こしやすくなります。
食品添加物の1日の摂取量も多くなってしまいますね。
超加工食品の摂りすぎには気を付けて、ほどほどに楽しむようにしましょう。
次に加工品の種類別の記事を、簡単にまとめてみました。
気になる内容があったら、是非、関連記事から更に詳しく、読んでみてくださいね!
ハムやソーセージの無塩せきって何?
スーパーの肉加工品の売り場で、「無塩せき」の文字を見たことはないですか?
発色剤(亜硝酸Na等)を使ったものを「塩せき」、発色剤(亜硝酸Na等)を使わずに作ったものを「無塩せき」と言います。
発色剤の亜硝酸ナトリウムは、できれば避けたい食品添加物の1つです。
<関連記事>
ハムソーセージの無塩せきって何?肉加工品の発色剤とは?
魚肉練り製品は合成添加物がいっぱい?
スーパーで、ちくわなどの、魚肉練り製品を買おうと思うと、大体入っているのが、保存料のソルビン酸です。
他にもたくさんの添加物が加えられています。
菌やカビの繁殖を抑え、保存性を高めるために一般的には使われることの多い添加物です。
でも健康のためには、なるべくなら、合成添加物の少ない安心な練り製品を選びたいですね。
<関連記事>
魚肉練り製品は添加物がいっぱい?できれば避けたい合成添加物
まとめ
加工食品は、災害時などにもとても役立つものですし、私たちの現代の生活には、なくてはならないものになっています。
うまく加工食品を使うことで、食卓のバリエーションの幅が広がり、家族が喜ぶということもありますよね。
食事のバランスや栄養バランスを少しでも整えられるように工夫しながら、楽しく豊かな食生活のために、うまく利用していきたいものですね。