魚肉練り製品は、よく食卓にはのぼりますか?
かまぼこやちくわ、さつま揚げ、魚肉ソーセージなどは、お子さんも大好きな食品ではないでしょうか?
いろいろなメニューに幅広く使えるので、重宝する食材でもありますよね。
そんな魚肉練り製品ですが、買う時にその成分表は、チェックして買っていますか?
練り製品は、家族の健康のために、できれば避けたい食品添加物が含まれていることも多いです。
多くの魚肉練り製品に含まれる、食品添加物についてお伝えしていきたいと思います。
是非、商品を選ぶ時の参考にしてみてくださいね!
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加工食品は添加物に気を付けて選ぶ、家族の健康と豊かな食卓
魚肉練り製品の添加物とは?
水産加工品にはいろいろな物がありますが、魚肉練り製品は、主にスケソウダラなどの魚肉に、調味料やでんぷん、卵白、保存料などを加えて作られます。
板に乗せたかまぼこ、串に巻いて焼いたちくわ、油で揚げたさつま揚げ、すり身にヤマイモなどを混ぜて気泡を入れたはんぺんというように、原料の割合や、その後の作られ方によって商品が違ってきます。
この時に、一般的には多くの添加物が加えられます。
縮合リン酸塩、味付けのためにさまざまな化学調味料、練り製品の食感やコシを出すための品質改良材や保存料などを使います。
多くの練り製品には、ソルビン酸という保存料が使われています。
殺菌力が強く、細菌やカビの繁殖を抑え、保存性を高めるために使われていて、保存料(ソルビン酸K)などと表示されています。
ソルビン酸は、発がん性が指摘されているものなので、健康のためには、できればとりたくないものです。
でも、本当に多くの練り製品に使われているので、スーパーなどでこれが入っていない練り製品を見つけると「ソルビン酸入ってない!」と、つい喜んでしまいます。
それから、色の付いたかまぼこによく使われているのが、ピンクなどの色を付ける、合成着色料で、赤色〇号などと表示されます。
こちらも、発がん性や染色体異常が心配な添加物なので、できれば避けたい物です。
丁寧に心を込めてつくるこだわりの味
私は「あいコープみやぎ」の、食材宅配サービスを利用しています。
こだわりの、練り製品をつくっている「高橋徳治商店」をご紹介したいと思います。
高橋徳治商店は、宮城県石巻市で明治38年(1905年)に創業しました。
1979年頃から、合成添加物を一切使用しない練り製品を開発し、主に石巻魚市場に毎朝水揚げされる魚を使って、冷凍食品や水産惣菜をつくっています。
「合成添加物を一切使用せずに、地元の魚や国産原料を使う」と口で言うのは簡単ですが、生産者産から見れば、現実はそう簡単なものではありません。
食品添加物をたくさん使えば、生産も安定し、より簡単につくることができます。
でも、合成の添加物を使わないということは、魚の状態は水分や脂のノリなどが毎日違います。
それに合わせて、製造の工程や加工も微調整が必要になるということです。
アミノ酸等の化学調味料や、魚介エキス等を使わずに、魚と調味料だけで味をつくるわけですから、均一な製品を作るのは簡単ではありません。
わずかな違いで、仕上がりが大きく左右されます。
高橋徳治商店では、毎日社内全員で試食して、味のチェックを欠かしません。
少しでも納得がいかなければ、一時製造を止める事もあります。
そうして、毎日心を込めて、丁寧につくられている商品があるんです。
東日本大震災で全工場を被災
東日本大震災の津波で、石巻市にあった3か所全ての工場の施設設備に、壊滅的な被害を受けました。
当時は、110年近い歴史を閉じるか否かの選択を迫られました。
でもそれ以上に、国産原料にこだわり、合成添加物を使用しない水産加工品を作り続けてきた、38年間の想いがありました。
そして、あいコープを含む全国の生協や取引先、ボランティアの延べ1500人を超える支援者の存在が後押しして、2011年10月に1生産ラインから製造を再開しました。
さらに2013年には、宮城県の東松島市で、新工場を建設し、本格的に製造を開始しました。
全国にその安心安全な真心の美味しさのファンがいる、高橋徳治商店です。
おさかなソーセージ
うちの子どもたちも大好きな、あいコープみやぎの食品に「おさかなソーセージ」があります。
一般的な魚肉ソーセージには、保水や弾力を維持するために、食品添加物のリン酸塩が使われています。
また、様々な魚を混ぜ合わせて作られるため、その見栄えを良くするために着色料を加えて、ピンク色にしたり、化学調味料で味をととのえたりします。
このおさかなソーセージは、このリン酸塩や着色料、化学調味料を使っていないので、子どもたちにも安心して食べさせることができます。
ホタテエキスやオキアミを加えることで、うまみと共に自然な色合いに仕上げて、素材本来の風味や持ち味を生かしています。
子どもたちは様々な味に触れながら、その味覚を発達させています。
小さい頃にどんな味に親しんで育ったかが、大人になってからの味覚にも影響します。
化学調味料の味ではなくて、本物の素材の味で、育ててあげたいですね。
まとめ
食品添加物は、もちろん必要で使われているという面もあります。
それに、国が認可している添加物なら問題ないという考えもあるでしょう。
でも、自分で少し調べてみれば、「本当に安全なの?」と、その安全性に疑問を持つ人も、実際には多いのではないでしょうか?
毎日の食品は、その人の考え方や価値観で選べば良いと思います。
しかし、今後健康に気を付けていきたいという方や、妊娠中や小さいお子さんがいるご家庭などでは特に、是非一度、食品を選ぶ際の基準について、検討してみることをおすすめします。
大まかな基準で良いので、自分の中に、「大きな影響が出る可能性がある、この添加物が入っている食品は、極力選ばない」というような基準があると、のちの健康な生活につながっていくのではないかと思います。