菌ちゃん農法は畑だけではなく、プランターや肥料袋、みかん箱、レイズドベッドを使った方法でも栽培できます。
今回は家にあったプランターに菌ちゃん農法のやり方で土作りをしてみました。
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★まず最初に菌ちゃん農法って?
菌ちゃん農法(無肥料・無農薬栽培)をやってみよう!
プランターの土作り
6月になったらキュウリの苗をプランターに植えて、フェンスにつるを絡ませたいと思っているので、プランターにも菌ちゃん農法のやり方で土を仕込みました。
プランターの場合は菌ちゃんが育つのに適した環境として、そして水管理のしやすさとして、65型(54L)高さ42.5㎝以上のものをおすすめされています。
うちにあったプランターはそれよりも小さかったのですが、水管理をこまめにする覚悟で試しにやってみることにしました。
過去にこのサイズよりもさらに小さいプランターで普通の栽培方法で育てた時に、結構収穫できていたので、ある程度は収穫できるのではないかと思っています。
過去のキュウリ栽培の様子はこちら↓
キュウリの種まきをプランターにしてみました
菌ちゃん農法のプランター栽培の場合は、下から軽石5㎝、木の枝の場合は10㎝、その上に肥料のない土を9割くらいまでしっかり入れます。
肥料が入っていると糸状菌が働く必要がないため、菌ちゃんが成長しなくなるので、肥料のない土を使うことが大切です。
オーロラ培養土や畑の土、山の腐葉土、ほったらかしのカチカチになったプランターの土などが使えます。
その上には畝作りの時と同じように、菌ちゃんたちが食べる朽ちかけた木の枝や雨ざらしの落ち葉などのエサを入れて土をかぶせ、水で湿らせて黒マルチをかけます。
ジョーロで水を後からかけるより、プランターに入れる前に木の枝や落ち葉、土などをそれぞれ湿らせてから入れることをおすすめされていました。
この方が均等に湿らせることができます。
最後に空気穴を6か所開けます。
黒マルチが板に付いているかまぼこのように、こんもりと盛り上がっている形にできるようにします。
枠より低くへこんでいると、そこに雨水が溜まってしまって、菌ちゃんにとって水浸しは好ましくない環境になるからです。
かまぼこ状に盛り上がっていれば、雨水はマルチの上に溜まらずに下に流れていきます。
こちらのプランターも、2~3か月ほど置いて菌ちゃんたちが成長するのを待ちます。
詳しい菌ちゃんのエサの入れ方やポイントなどは、前の畝作りの記事で写真入りで解説していますので、よろしければご確認ください。
↓
菌ちゃん農法の大事な畝(うね)作りと土作り②
ちなみにですが、菌ちゃん農法はプランター以外にも、オレンジ色のみかん箱や、枠で囲われたレイズドベッド、肥料袋などでも実践可能です。
2~3カ月たってから苗植え
糸状菌の菌ちゃんたちが育つまで2~3ヵ月待ってから苗植えをします。
菌を育てている間は「菌ちゃんありがとう♪」と日々声をかけてあげると、とても良い土に育つそうですよ。
うねの苗を植えたい部分の黒マルチを破いて穴を開けます。
表面の土とその下の菌ちゃんのエサ(落ち葉や木の枝の部分)をよけます。
穴にグーパンチをして、こぶしで地面にギューッと上から圧力をかけます。
これは毛細管現象というものを起こさせるためです。
イメージしてみてください。
水を入れた容器に細長く折ったタオルの端っこだけを浸すと、勝手に水がタオルを伝って下から上へ吸い上がっていって、タオルの上の部分も湿っていきますよね。
これと同じ現象が自然界でも起こっていて、これを毛細管現象と言います。
大きい石をよけると、その下の土は湿っていますよね。
上から圧をかけたところの土は、この毛細管現象が起きて、地面の下にある水分を勝手に上まで吸い上げてくれます。
この状態を作るために、グーパンチをして苗を植える部分の土に圧をかけます。
この毛細管現象の働きを利用していくので、菌ちゃん農法は栽培中、水やりもほとんど必要なく育てられるのが特徴です。
もちろん、例年以上に猛暑が続いたような暑さの厳しい真夏には、水やりが必要になることもあるそうです。
苗をポットから外して穴に植えます。
その時に苗の根っこがパンパンになって根鉢と言われる状態になっていると、その後根が伸びにくくなるので、外側の根っこを少し開いて伸ばして植えます。
穴に苗を置いて土と苗の根っこをぴったりと密着させて、土をかぶせたら、ジョーロで水をかけます。
この時にジョーロのシャワーになる「はすぐち」を外して勢いよく水を流し入れて、土をすきまに流し込み、土と苗の根っこをなじませます。
苗植えができました!
その後の生長と収穫
家のフェンスの前にプランターを置いて、フェンスにつるを絡ませて育てました。
花も咲いてこんな感じに育ちました!
プランターの場合は土の量が少ないので、乾いてしまわないように気を付けて、様子に合わせて時々水やりをしました。
その後の初収穫の時に、キュウリの写真を撮っておきました。
マジックペンと比べるとこの大きさです!
菌ちゃん農法の無肥料・無農薬で、立派なキュウリが収穫できました!
味もおいしかったです!
まとめ
今回使ったプランターは家に元々あったもので、菌ちゃん農法で推奨されているサイズよりも小さい物でした。
でも水管理に気をつければ十分にできると思いました。
キュウリは比較的育てやすく、夏には買うよりも庭で育てたい野菜の一つなので、来年もぜひ育てたいと思います。
【まとめ記事】
菌ちゃん農法に関する記事が増えてきたので、分かりやすいように各記事のリンクをまとめました。
ぜひ気になる記事をご覧になって参考になさってみてください。